いろいろな樹脂系バリアフィルム

2020年2月16日 0 投稿者: admin

エチレンとビニルアルコールの共重合体であるEVOHは、現在主要なガスバリア材となっています。EVOH単体フィルムは無延伸タイプと2軸延伸タイプのものがあり、ポリオレフィンやPETフィルムとラミネートされて使用されています。共押出フィルムは、各メーカーより種々のタイプのものが供給され、主に畜産加工品などの包材として広く使用されています。材料構成としては、PE/EVOH/PE、NY/EVOH/PE、PET/NY/EVOH/PEなど種々の構成が存在し、深絞り成形される場合もあります。ナイロンフィルムは強度があり、従来から2軸延伸フィルムが基材として多く使用されています。また、高いガスバリア性が要求される用途には、PVDCコート2軸延伸ナイロンが使用されてきました。最近、このPVDCコート2軸延伸ナイロンの代替として、メタキシリレンジアミンとアジピン酸から重合されたMXD6ナイロンフィルムが使用されるようになりました。ラミネート用単体フィルムもありますが、NY6やLLDPEなどとの共押出フィルムの用途が多くあります。NY6/MXD6/NY6構成の多層フィルムは、PVDCコート2軸延伸ナイロンに匹敵するバリア性を示します。PVDCフィルムは、塩化ビニリデンの比率が高く、可塑剤が使用されていないため、非常に高いバリア性を示します。相対湿度依存性がなく、耐熱水性に優れるため、ボイル・レトルト食品の用途に適しています。脂肪族ポリエステルであるポリグリコール酸(PGA) は、高いガスバリア性を示し、高い突刺強度と引張強度を示す樹脂です。ところが、PGAは脂肪族ポリエステルであるため、加水分解しやすい特性を示という欠点もありますが、リサイクル適正に優れるなどの利点もあります。PGAのガスバリア性の特徴は、EVOHに比べて相対湿度依存性が少ないことです。PGAは、バニラエッセンス、メントール、リモネンなどの香気物質に対するバリア性も非常に優れています。