収縮フィルムの種類等

2020年1月6日 0 投稿者: admin

各種熱収縮フィルム(PVC、PET、PE、PS、PVDC、PP)の熱収縮特性及び用途について考えてみます。一般的にPPやPEなどの結晶性高分子の熱収縮フィルムよりPVCやPSの非晶性高分子の熱収縮フィルムの方が収縮開始温度は低いや、PET系ポリエステル収縮フィルムは結晶性高分子ですが、非晶性高分子に近い低温熱収縮特性を示すことが知られています。PETは主鎖に平板状のベンゼン環をもっているため、延伸により多くの内部応力が蓄積されますが、比較的低いポテンシヤルエネルギーで安定な状態に転移するためと考えられています。PVC系収縮フィルムは、低温収縮性が良好で、印刷性、光沢、透明性が良好なため、収縮ラベルをはじめとする各種シュリンク包装(被包装物を熱収縮性フィルムで包み、加熱して形状に密着させるもの)用に多用されてきましたが、環境問題から使用量が減少し、収縮ラベルはPSやポリエステル系のものに置き換わろうとしています。PE系収縮フィルムは、LDPE、EVA、LLDPEなどが原料として用いられており、主にチューブラ一法により製造されています。PE系収縮フィルムは、柔軟性に富み、衝撃強度が大きくシール性にとみ富み、安価であることから、工業包装分野で多く使用されています。PP系収縮フィルムは、収縮温度が高いため作業性が良くありませんが、透明性、光沢性、耐熱性、強度に優れているため、食品用途などに用いられています。PSは衝撃強度が弱いため、収縮フィルムには共重合により衝撃強度を改良した原料が使用され、テンタ一法により製造されています。PS系収縮フィルムの収縮性は、PVC系に近く、収縮ラベルや軽包装といった分野などにおいて使用されています。ポリエステル系収縮フィルムは、共重合により結晶性を低下させた原料が用いられ、テンタ一法で製造されています。収縮温度域が比較的低温であり高収縮性であるが、室温付近では高い寸法安定性を示し、収縮ラベルやキャップシールに適用されています。