食品包装の歴史

2019年3月17日 0 投稿者: admin

食品の包装材は太古の昔から用いられたと考えられており、硬質容器としてひょうたん、竹、ヤシ、貝等が利用されました。一方、軟包装材としては葉っぱ、動物の内臓等が使われました。硬質容器はその形状別に使途が異なり、皿状のものはお皿として、ケース状のものは入れ物として用いられましたが、さらに細かく下位分類すると、壺状のもの、缶状のものもあったと推定されています。ただそれらの多様な容器は時代が下ってから開発されたものであり、人類が最初に生み出した硬質容器は土器でした。日本では縄文土器という呼び名で知られています。

軟包装材についても、その形状別に下位分類することが出来ます。フィルム状のもの、袋状のもの、ネット状のものが代表例でしょう。隣国の中国では紙の発明が包装文化を大きく変えましたが、日本では長らく葉っぱや麦わら、稲わらが重宝されました。「むしろ」「かます」「つと」等の包装材がそれに当たります。また、木材もそれを薄く削ることで包装材に転用しました。いわゆる「経木」は広く普及し、庶民の生活を支えたのです。

硬質容器は時代が進むと、様々な資源で作られるようになりました。特に頻用されたのが木材を資源とする木鉢、木箱で、加えて中国から伝えられた陶磁器も活躍しました。陶器については中国以外の国々からの伝来も認められ、16世紀には古代エジプト、メソポタミアを発祥地とするガラスも使用されるようになりました。ガラスの伝来については諸説があるものの、フェニキアやローマを経ていることは間違いないとされています。因みに日本でガラス瓶の大量生産に成功したのは、20世紀に入ってからのことでした。